ランチを食べ終わり会社に戻って仕事を進める和美
和美「あー疲れた今は16時半今日は定時で帰れそうかなぁ… 」
その時、同僚から和美のスマホに電話がかかってくる
ピピピピ(スマホの着信音)
和美「はい!」
同僚「あっ和美!さっきさぁ速報で男性が刺されたってニュースあったでしょ?
取材してた人たちから聞いたんだけどさ〜やっぱりホストに恨みがあった水商売の女が刺したんだって!」
和美「えっ…」
同僚「ねぇねぇ、私の言った通りだったでしょう私すごくない!」
和美「その女はもう捕まったの?」
同僚「まだだけど、刺したのはもう誰か特定できてるから時間の問題じゃないの?」
和美「えっ…どういうこと?その女の名前とかわかる?」
同僚「いや…名前はわからないけど某クラブで働いているホステスらしいよ」
それを聞いて一瞬頭の中が真っ白になる和美
同僚「ちょっと…どうしたの?ねぇ和美?」
和美「あっ…ごめん…何でもない、ありがとうね 」
この時点でおそらくその男を指したのは白鳥美華で間違いないと呆然とする和美
仕事が終わった後にそのクラブに行くか悩む和美だが、一体どうなってしまうのか
和美「どうすればいいの私は…でもまだ白鳥さんがやったと決まったわけじゃないし…この後クラブの方に行こうか…どうしよう…」
その時!!
◯◯出版社員「おい!例の犯人捕まったらしいぞ!今から速報が入るってよ」
和美「えっ!」
すぐにテレビのある所へ向かう和美
ここで速報です!今日12:05分頃、かぶき町の路上で男を刺した女が逮捕されました!
女の名前は鈴木美華25歳、新宿の漫画喫茶に一人でいるところを捜査員が見つけ声をかけたところ犯行を認めた模様です
繰り返しお伝えします
和美「間違いない…名字は違うけど白鳥さんだ…どうしよう…」
いろいろ考えてみたが、結局、和美はクラブに行くことはなかった
いや、行く勇気がなかったと言った方が正しいのかもしれない
和美にとって白鳥美華は今でも憧れの存在であり、ここまで落ちぶれてしまったことを認めたくはなかったのだ
その頃ある病院では
刺されたホストの母親「お願いします!お願いします!先生、息子を助けてください!!この子は本当に良い子なんです…
仕送りの方も毎月してくれて貧乏で何も買ってあげられなかった子ども時代も
ずっと将来は俺が金持ちになって母ちゃんを楽にさせてあげるからと言っていたんです」
刺されたホストの母親「あっ!天皇陛下を助けた川野先生なら助けてもらえるのでしょうか?お願いします!お金なら借金をしてでも払いますので…」
A病院医師「お母様!川野先生は心臓外科医ですし、この病院にはいません!私たちは全力を尽くし頑張りますので少し落ち着いてください」
刺されたホストの母親「…先生お願いします…お願いします…」
しかし、刺された傷の方は深く出血多量で病院に運ばれた時にはもう手遅れだったようだ…
その頃、和美は以前にも増して仕事の方を頑張り続けた
それは仕事で自分をわざと忙しくし、この事件のことを忘れたい、思い出したくないという気持ちもあったのかもしれない
いよいよ残り2章、和美と白鳥の人生はいったいどうなってしまうのか
Part6へ続く